紅茶

赤い風船の紅茶のレビュー・感想・評価

赤い風船(1956年製作の映画)
4.5
風船と少年。赤い風船に子どもという組み合わせで言うと、ペニーワイズを想起させてしまうのも無理はない。
最初の朝焼けのショットが美しく、風船持ちながら街中を走るシーンの躍動感が良い。雨上がりに差し込む光の美しさや、神秘的に湛えられた水などのタルコフスキー的な表現が随所に感じられるが、『ローラーとバイオリン』は本作に影響を受けて撮られたらしく、点と点が繋がった瞬間をキャプチャーできた。また、ラストシーンは言うまでもなく『カールじいさんと空飛ぶ家』でもオマージュされているように、本作は風船モノ映画の金字塔なる作品。
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