とんき

プラダを着た悪魔のとんきのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.3
ストーリーはとても面白いし、俳優も役がバッチリハマっていて見事の一言。アン・ハサウェイが可愛すぎて…。
ただ、最終的に望む企業と仕事に就けたとは言え、遣り甲斐と魅力を感じていたランウェイの仕事をああいう形で去る展開には不満。

仕事が忙しくても決して八つ当たりせず、セクシーな下着で気を惹こうとしたり、ちゃんと小さなキャンドルを携えて帰るアンドレア、素晴らしく良い娘。
それに引き換え彼氏は不貞腐れ、不貞寝。誕生日祝って貰えなかった位でガキかよ、彼女に労いの言葉の一つでもかけてやれ。
「返して」と言ってるのに携帯を「うーいw」って回して悪ふざけする友達。低レベル過ぎて頭が痛くなる。

'ミランダをも踏み台にした'という解釈も出来るが、誰1人背中を推してくれないから諦めざるを得ず、「これで良かったのだ」と無理に自分を納得させているように私は見えた。ミランダの元で仕事をしていたらもっと成長出来たし、人生ももっと充実したろうに。
周りの旧友・親への遠慮・罪悪感で、自分の人生の可能性を自ら閉ざしてしまったようで、切ない。背伸びしている訳でもなかったし、王道なシンデレラストーリーで良かったと思う。
とんき

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