サ

プラダを着た悪魔のサのネタバレレビュー・内容・結末

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

パリ行きの権利を得たアンドレアをみて、他人から見たら順調に進んでて悩む理由なんてないのに、自分では「そうじゃなくて」って漠然と不安になって病んで、誰にもわかってもらえないだろうって相談もできないから孤独を感じて病んでしまうのに痛いほど共感を覚え画面を通り越して話を聞いてあげたくなった。

自身のパリ行きが掛かってるとはいえ、エミリーは仕事ができるアンドレアに対して嫉妬して意地悪して失敗するように嘘ついてもいいのに、真剣に仕事を教えていたにも関わらず、無知だったアンドレアと誰よりもミランダを尊敬していたエミリーが立場逆転してしまうのは、残酷に思うけど理にかなっていて、上手く表せないけど「ほんと世の中って、全部いつもこうだよね」って感じ。、
こんなにも必死に頑張っているのに、そのどの過程においても、選択と葛藤によってどうしても身近な人の誰かを傷つけてしまっていて、でも何かに注力するっていう事はこれらを避ける事はできなくて、。

「仕事が上達するとみんなそうなる
全私生活が崩壊するよ
昇進の時期だ」

ミランダもまた同じで、人に情なんてない厳しい人に感じるけれど、忙しい中でも子供達の学校行事や夫とのディナーを忘れず、家族を愛しているのに、仕事に注力してしまっているが故に、夫と上手くいかなくてしまう。子供達に構える時間が少ないからこそ、嫌われないために、好いてもらうためにできる限り遠隔で対応できるわがままに答えているのもわかる。最後にミランダがアンドレアの新しい職場に残したファックスを聞いた時は涙が浮かんできてしまった。ミランダの笑顔で終わるのも良すぎる、

成長したら価値観も変わるし、人間関係も変わる。誰も悪くないし、誰も幸せになりきれない。
人生むずかしいね~
それにしてもアンハサウェイ美しすぎる。(⌒-⌒; )
サ