ギャス

プラダを着た悪魔のギャスのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
3.5
いわゆる男にとってのワンピースやスラムダンク等に通じる女にとっての「必ずアゲてくれる漫画」的存在ではないだろうか。できすぎなくらい気持ちの良い物語。
いくらパワハラ物語であっても、この痛快感に抗えない。

ネタバレ
実はこの物語の真ん中にいるのは、ノーメイクの弱り切ったメリル・ストリープでは?深みと真実の両方を体現し、観客の心をある意味こじ開ける。ほかにも、憧れのパリのために断食で無理やり痩せようとするエミリー、信じきっていた昇進が得られなかったナイジェル、どうしても仕事のためにボーイフレンドを待たせざるを得ないアンドレア、それぞれにこちらの身にも覚えが。サブキャラ達にもそれぞれのエピソードがおり愛着がわく。

ハイブランドの高みに酔わせながらも、最後は一般感覚としての人生の意味を改めて見せてくれる。
全てにおいてバランス感覚が優れていて、ジブリ並みにリピート放送に高視聴率が取れるのも納得だ。
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