野暮ったい服装で田舎者まるだしのアン・ハサウェイが、どんどん洗練されオシャレになっていく様子だけでもめちゃくちゃ楽しいし、これだけでも観る価値あり。
鬼編集長であるメリル・ストリープの、アン・ハサウェイが着ていたダサい青い服に関する一気呵成の台詞がよかった。ファッションショーはようするにF1なんだなとわかった。
通常こういう作品には仕事での大失敗という「転」があるものだが、特になかったのがものたりないような、ほっとしたような。
本作ではアン・ハサウェイは、はじめから能力的には「できる人」であって、問題は意識改革だけだったからだろう。
「行って帰ってくる」物語。ファッション版マッドマックスFR。
