がく

プラダを着た悪魔のがくのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.4
「この色はブルーじゃない。ターコイズでもラピスでもない、セルリアンよ。」
一流ファッション誌のカリスマ編集長であるミランダ(メリル・ストリープ)のカッコよすぎるワンシーンである。

この作品は、そんな鬼編集長の下で働く一人の女性の物語。ファッション業界へのアプローチが素晴らしく、細部までとてもよく再現した仕上がりとなっていた。私もこういう現場をいくつも経験してきた為、共感できる場面がいくつもあった。本当にファッション業界ってあんな感じ。アイデンティティの象徴である「ファッション」というものを世に伝えるために、命すら捧げ、流行の最前線で働いている人達がいるという事実、それを肌で感じさせてくれる作品である。
そんな本作のテーマは、「自分という軸をもって、自分らしく働き、生きていくこと」。それはどの業界にも通づる事であり、仕事を愛する人ならば誰にでも共感できる事なのではないか。
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