がくさんの映画レビュー・感想・評価

がく

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クロニクル(2012年製作の映画)

3.4

平凡な学生3人に突如テレキネシスの能力が発現するという話。予想通り、ちょっとしたイタズラから始まり、徐々にエスカレートしていく。主人公の栄光と没落が顕著でわかりやすく、円環構造として成立した良いシナリ>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.7

タイプライターが織り成す数奇で不思議な物語。天才肌の主人公には全く共感できなかったが、人間の幼児性がよく表現されていて良かった。大体の恋愛が理想と現実のギャップで崩れていくものだが、理想が全て叶ったと>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.4

過去作品未視聴で鑑賞。名作オーメンの前日譚。反キリスト的な思想を基にしたカルトホラーだが、真相に迫る謎解き要素もあるので日本人にも親しみやすい作品だった。不気味な音響とカルト映像が淡々と流れたかと思い>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

3.3

無呼吸フリーダイバーである2人の天才が織り成す物語。モデルが実在するのだからすごい。
静かに全てを包み込む紺碧の海。詩情溢れる映像美と命をかける男達の友情に感動した。どんな犠牲をはらっても自分の夢を追
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

キングスマンが帰ってきた

キングスマンファーストエージェントは戦争映画としての確かな重厚感があったが、本作のテイストはキングスマンの初期2作に近しく、スタイリッシュで新鮮なアクションが魅力的な作品だ
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ALWAYS続・三丁目の夕日(2007年製作の映画)

3.5

本作も良い話だった。
個人的には前作の内容の方が好みだが、本作もまた、下町の人情が胸打つ感動作だった。特に薬師丸ひろ子さんが演じるトモエさんの人情が素晴らしく、彼女の面倒みの良さと器の大きさは、いつか
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キャロル(2015年製作の映画)

2.8

純粋でまっすぐなところが美しいが、どうしても自分の生い立ちや経験とリンクせず、本作の良さを感受できなかった。
ただ物語中盤から魅せるテレーズの脱皮と思い切りの良さは惹かれるものがあった。

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)

3.7

世界一高い絵画のお話。絵画の価値や金額はどのように決まっていくのか、美術館の展示はどのように企画されるのか、絵画どのように売買されるのかがよくわかる作品。
画家、美術商、学芸員、美術史家、専門家、ジャ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

良識ある社会

久々に脳裏に焼き付くようなぶっ飛んだ作品を観た。体験したことのないような寓話的で不思議な物語。見る人を選ぶが、見て損はない作品。
物語の主人公は大人の幼児ベラ。ベラの言動は一般的に倫理
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.8

モキュメンタリーホラーというジャンルは初めて見たので新鮮で面白かった。アジア版エクソシストのようなテイストで、前半ドキュメンタリー、中盤ホラー、後半めっちゃホラーという、物語が進むにつれホラー度合いが>>続きを読む

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション(2021年製作の映画)

3.2

ヒロアカ劇場版3作目

過去作品に比べ戦闘シーンが多く、アグレッシブなカメラワークが多かったので見応えがあった。特にデク、爆豪、轟の活躍が多く、ファンにとって嬉しい場面が多かったと思う。一方、アニメ映
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.5

芸術的なミステリーコメディ。テンポが良く展開も斬新なので飽きがこなくて面白い。もはやこれはホテルの話なのかと話が脱線していくが、どこにいても何をしていてもホテルのことを考えるコンシェルジュのプロ意識は>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.0

ウェス・アンダーソン節がすごい

寓話的でシュールなフレンチコメディがいくつかの短編として連続的に描かれている。カメラワーク、演出、内容すべてに芸術的センスを感じたが、この手のギャグにあまり慣れてない
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

これぞ映画

トイレ清掃員である役所広司の何気ない1日1日が淡々と銀幕に映し出される。なにも特別なことはなく、朝の歯磨きや、出勤時の運転や、街の人とのちょっとした会話など、日常の一瞬一瞬を切り取った作
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.0

ショートムービーのクオリティじゃない

ディズニー100周年の集大成。ウィッシュと同時上映の本作は、米国のディズニー本社を舞台に歴代のディズニーキャラクター達が繰り広げる会話劇。内容こそキャラクター達
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.3

100周年を記念して名曲「星に願いを」をアニメ映画化したような作品。
ディズニーらしいストーリーで展開もわかりやすく、やや子供向けの映画のように感じた。複雑な伏線や暗喩が好きな方は物足りなさを感じるか
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

26歳で証券会社を立ち上げ、ウォール街で巨万の富を築いたビジネスの天才、ジョーダン・ベルフォートの実話。ランチにマティーニ、社内にストリッパー、飛行機内でドラッグ、FBI捜査官の買収交渉、札束ドレスの>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

小顔ゴジラがスタイリッシュでカッコイイ

シンゴジラとオールウェイズと永遠のゼロを掛け合わせたような作品。シンゴジラのような‬ギャグ要素はなくオールウェイズのような哀愁も漂う作品だった。
ゴジラを倒す
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

無人在来線爆弾

この無駄に語呂が良くB級感のある作戦が本作品のお気に入りシーンだった。
本作は従来の怪獣大乱闘ではなく、人間を主役にしたドラマのある怪獣映画。政府陣の意思決定の遅さ、初動の遅さ、段取
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.8

昭和の人情に泣けた

高度経済成長期の東京の下町を舞台に、そこに生活する人々の心温まる人情模様を描いた名作。
冒頭から良い意味で古臭い演出が続き、淡々とコメディが流れていくが、終盤の畳み掛けるような感
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.7

テレワーク

ドラマの頃から好きだった作品。設定はそのままで、LGBT・Z世代・異文化交流・働き方改革といった令和の要素をこれでもかと盛り込み、ダイバーシティのパレードのようなコメディ映画だった。セン
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.3

バックパックに入りきらない、人生の持ち物は背負わない

リストラ請負人として全米を飛びまわる主人公ライアンとナタリーの物語。個人的にはマイライフよりもマイレージの方に興味があったが、仕事内容は割とどう
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ANNIE/アニー(2014年製作の映画)

3.6

孤児の少女アニーと携帯会社CEOのスタックスが出会い、徐々に絆が育まれていくハートフルミュージカル作品。
鑑賞前は、不遇な境遇で育ったアニーが幸せを掴むシンデレラストーリーだと思っていたがそれは間違い
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

3.3

この作品で初めてシティハンターを観たが、こんなにギャグが多いとは思わず意外だった。昔から愛されている作品だけあって、登場人物はみなキャラが立っており、場面転換は強引で、ギャグパートとシリアスパートのメ>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.2

アトラクションに忠実で素敵な作品だった。まさに東京ディズニーランドにある「ホーンテッドマンション」をそのまま映画にした作品。一度アトラクションに乗ったことある人ならば既視感のあるシーンで溢れているに違>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.3

前作と同じ女優を使った演出には驚いたが、内容は前作のエスターと全く違う展開で新鮮だった。まさか自分がエスターを応援する側になるとは…。
個人的には前作ような王道ホラー展開の方が好きだが、今作のような謎
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.6

前作と同じワンアイデアにも関わらず予想以上に良かった。前作は強すぎるクリーチャーが突如現れバトルが始まる奇抜さのみが売りのホラー作品だったが、今作は世界観の説明や主人公達の成長、追い詰められた人間の黒>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.6

今作も安定して面白かった。毎回絶対死ぬだろという境地の中でも生き抜くゴキブリ根性になぜか感化される。キングダムを見るなら改めて映画館が良いなと。次回作にも期待。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

とても良かった。ぜひ前情報なしに見て欲しいので未鑑賞の方はこの感想もすっとばしてほしいのが正直なところ。
周囲からは「意味わからん難しい」という声を聞いていただけあって余白の多いフランス映画のような作
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.7

アニメーションならではの場面転換やカメラワークは流麗かつスタイリッシュでとても良かった。世界線違えば何でもありっしょっという振りかぶりも清々しい。レゴブロックの世界線は平和でいいな〜と。一方でまたこの>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.5

セバスチャンのことをずっとロブスターだと思ってました

内容は若干の違いはあれど概ね原作通りなので大きな驚きはない。ただし今作もディズニー実写のクオリティは高かった。
私はIMAXで鑑賞したが、IMA
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.4

フェリックスかわいそう

映画としては悪くないが予定調和。唯一驚いたのはボクシング界に復帰したデイムのチート級の出世の早さだった。もともとボクシングをやっていたとしても… さすがに無理がある。その後の
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ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~(2018年製作の映画)

3.7

鉄板難病ものの王道恋愛ストーリー。父親も親友も彼氏も周囲もみんな優しくてみんな良い人。こんなに綺麗な純愛映画は久しぶりに観た。わかってても最後の決断は泣ける。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

ピーチを助ける話かと思ったらルイージを助ける話だった笑
映画として見れば子供向けで退屈な作品かもしれないが、マリオとして見ればゲームでお馴染みのキャラクター、ステージ、音楽、アイテムの実写再現度がとて
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.7

GOGシリーズの最終話。今まで明かされなかったロケットの過去と家族愛の物語。有終の美を飾る感動作だった。
ある意味ストーリーは単調だが、ネビュラ、マンティス、ドラックスの魅せ場が多く新鮮で、ガーディア
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.7

轟音上映で鑑賞したのでお決まりの爆発とアクションがいつも以上に迫力あって良かった。むしろこれがコナンの醍醐味。
今作は事件性が薄く無駄死にが多いのが残念だったが、わかりやすい伏線やムダのない展開で気軽
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