えいこ

プラダを着た悪魔のえいこのレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.3
アン・ハサウェイの美しさとメリル・ストリープの圧倒的な存在感。流行の先端で戦う気概とセンス、ファッション業界の目の眩むような華やかさ。夜のパリはうっとりするほど美しい。

シンプルなシンデレラ・ストーリーだが、友と語る夢の実現、仕事と恋のバランス、カリスマのふと見せる弱さなどが、スパイスとなって飽きさせない。音楽も小気味よく、背景も美しく無駄がない。

メリル・ストリープ演じるミランダは、表情ひとつとっても深みがあって、意志的で魅力的なリーダー。だからこそ「悪魔」が鎧を脱いだ表情に涙した。最後の2人の表情も素敵。元気の出る映画でした。

今の時勢から振り返ると、こんな世界はもはやノスタルジーを超えてファンタジー。少しだけ切なくなる。
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