007/ジェームズ・ボンドシリーズ第20作目。
ブロスナン・ボンド最終作。
序盤からマドンナの歌うオープニングと共に北朝鮮に捕まって何ヶ月も幽閉され髪の伸びきったボンドが見られる。
今作で完全に行くとこまで行ったボンド映画のインフレぷりは凄く、『ムーンレイカー』顔負けのSF映画と化している。スパイ映画だったジェームズ・ボンドシリーズはCGを多用したスペクタクル映画となってしまっている。衛星のスーパーレーザー設定はショーン・コネリー時代からあったものの実際にCGで登場されると「なんじゃこりゃ」となってしまう。
ボンドカーがやっとBMWを卒業してアストンマーチンに戻ったと思ったら、透明になるという完全にSF映画になっている。
とまあここまで文句は言いつつも『ワイルドスピード /ICE BREAK』にも負けない氷上でのカーチェイスシーンは本当に見応えがあって楽しい。
スパイ映画から逸脱してしまったブロスナンボンドだが、毎回「これはこれで楽しめる」と割り切るとまあ楽しめなくはない。
朝鮮人の整形の下りと飛行機内でのラストバトルのアイアンマンスーツはどうかと思う。