EDDIE

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2のEDDIEのレビュー・感想・評価

5.0
完璧な続編。前作の流れをそのまま引継ぎ、細かなディティールまで凝った演出に笑みが浮かぶ。2015年にはジョーズ19が公開されてるのかな?笑
歴史改変を巧みに活かした想定外の試練に挑むマーティとドクのコンビがいい!

本当にBTTFは最高ですね。続編2作目に限れば『ターミネーター2』と双璧をなすほどだと思ってます。
ただ「ターミネーター2」は単品でも楽しめる前作からグレードアップしすぎた超進化系と考えると、本作は前作と地続きで観てこそ良さがわかり、しかもスケールダウンしていない見事な続編と言えるでしょう。

自分の運命のため、過去で父ジョージと母エレインをくっつけることに成功したマーティ。すると、未来で大変なことが起こってる!と空飛ぶデロリアンに乗って未来に向かったドクとマーティ、ジェニファーの3人。
そこで終わり、そこから始まるPART2ですが、未来に起こった出来事により現代がさらに悲惨なことになっているとは…。

未来は2015年。空飛ぶ車が実用化しており、ホバーボードが流行り、飲食店は無人化、自動サイズ調整の服などなど。
今実現しているものやまだ実現していないものを答え合わせしながら観るとより楽しめますね。
ジョーズの3DCGに襲われるシーンも確か何かの作品でオマージュされていたような…思い出せない。
こういう小ネタが楽しめるのも本作の魅力ですし、個人的にスポーツファンとしてはシカゴ・カブスがマイアミの球団を下してワールドシリーズ制覇というネタが好きです。公開当時はMLBファンの間で有名な「ヤギの呪い」によりシカゴ・カブスは優勝から遠ざかっており、カブスは弱小球団の代名詞でもありました。
現実には2016年に108年ぶりの優勝を果たしたことでカブスはヤギの呪いから解き放たれたわけですが、マイアミ・マーリンズ(創設時はフロリダ・マーリンズ)というチームも現実に創設されたので、映画で予言的中と考えると凄くないですか?

肝心の作品の中身も素晴らしくて、未来でビフの孫グリフ一派からホバーボードで逃走するシーンは1作目のオマージュだし、1955年にビフとマーティが車の追跡シーンで対決した際の結末も1作目のデジャヴのように演出されていました。
マーティとビフの直接対決はギリギリまでハラハラドキドキさせる演出が巧みだし、アクション映画としても素晴らしい出来です。

1作目で映したシーンと繋げながら、もう1人のマーティ、もう1人のドクをうまく共存させたのもお見事ですし、私は本当にこの作品が好きなんだなと再認識できました。

ラストはPART3カミングスーンといった具合で終わるわけですが、たまらなくワクワクさせられます。我々はこれを来週観ることができますが、当時の人たちは半年〜1年待ったと考えると待ちきれなかったろうなと思わせられます。
PART3も劇場に観に行こう。楽しみです!

※2020年劇場鑑賞51本目
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