肉鹿

軍曹の肉鹿のレビュー・感想・評価

軍曹(1968年製作の映画)
3.4
冷戦時代フランス。米軍基地に赴任した鬼軍曹は厳しい目で部下に接していたが、1人のイケメン新兵にだけ目をかけだす。

これは悲劇的な「おっさんずラブ」!!!!

次第にロッドスタイガー演じる軍曹が吉田鋼太郎さんにしか見えなくなって、止められなくなった想いが暴走してボロボロになっていくとこが見どころ!

けど封鎖的な時代のせいもあり決してコメディにはならず、とことんシリアス。
若くて美しいドイツ人青年を殺したことや男社会の軍隊経験しかなかったことが同性愛が加速した一因になってた。

それでも2回告白するシーンとかは笑っちゃう。最初は冗談混じりのジャブ告白だけど、2回目はしっとりした間と赤く染めた頬でただならぬ本気度を匂わせたのにスルーされちゃうのが切なおもしろい😂

その後も様々な策略や実力行使で気を惹こうとするけど、おもしろくて切ないのが全部無意識なところ。
同性を好きな気持ちを絶対に認めたくないのに、言い訳のできないキスシーンからどうしようもないほど病んでいくのが切なさのピーク🥺
肉鹿

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