一休

無法松の一生の一休のレビュー・感想・評価

無法松の一生(1958年製作の映画)
5.0
三船敏郎としては、珍しい稲垣作品だ。
小倉で有名な暴れ者の人力車夫の一生を、人力車の車が回るように追って見せている。
三船敏郎という役者は、以外と作品中で死んでいる。
そして、男はどういう死に方をするべきなのかという姿を見せてくれている気がする。
この作品もそうだ。
ラスト、重蔵親分が吉岡未亡人に、松五郎の遺品から息子・敏雄名義人の貯金通帳を差し出し、「ま、これを見てやってつかあさい。松っちゅう奴は、なんっちゅう奴でっしょ。」と言わしめる死に方をしたいと思わせる。
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