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マイライフ・アズ・ア・ドッグのrurのレビュー・感想・評価

3.8
「僕の人生は宇宙から戻れなかったライカ犬に比べればマシ」と自らに呟く少年イングマルの物語。ボーイッシュな少女サガの美しさが鮮烈な印象を残す作品なんだけど、人生は素晴らしくもなければパッとするような出来事もないフツーに辛いことがフツーに続いていくんだって話で、そこが好き。
映画にはならなかったけど、原作の、「本なんか読んでると頭の中が戯言でいっぱいになってダメになっちまう」というくだりが、読書大好き(周囲の大人も自分は本を読まないくせに読書推奨)の私には衝撃的でした。
あとガラス瓶のシーン、映画に入るのかどう撮るのかと思ってたらフレームアウトしてた。そりゃそうか。

単館上映で見たんだけど、パンフレットにシナリオが掲載されてたのはお得感がありました。
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