ニカイドウ

ロッキー・ザ・ファイナルのニカイドウのレビュー・感想・評価

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)
4.5
あれ?前回の振り返りは?
…最後のドラマは消されたな。笑
今回はエイドリアンも亡くなり、出涸らしのようになったロッキー…とポーリーの物語。
すごく切ない。
俺はまだそんな年じゃないけど、それでも日に日に衰えていく体力。ガタが来る体。年のせいにして諦めてしまうものが増えていく…。
将来に感じる不安。
けど、そんな想いを拳に乗せて戦うロッキーが、ロッキー・バルボアが帰って来た!
彼の拳が、背中が明日への勇気をくれる。
そんな、中年の為の映画。
これが刺さらんかったとしても10年後、20年後に見返してみればまた違うかもしらんよ。
あと、今回は試合の映像がかなりスタイリッシュ。白黒やけど鼻血だけ赤とか、ミッキーの映像が挟まれたりとかすごく良かった。
ロッキーが犬をちゃんと飼ってくれるのかが心配な事以外、おっさんにとってはロッキーのファイナルにふさわしい映画でした。
流石にロッキーもこの年齢じゃ試合なんて…と思ってたけど、まさかまさか…まさかのいつもの展開ありなんが胸熱やしな!
ストーリーの端々やエンディングにも垣間見える「若者に夢を与えよう!」という姿勢も良かった。おっさんの気持ちが若者にも伝わって欲しい。
追記
リトル・マリー親子に優しくしたのは恋愛感情やと思ってる人おらんか?あそこは説明不足よな。
ただ、そこもロッキー・バルボアらしい。
親子に対しても、バーでいちゃもんつけて来た若者に対しても、対戦相手のディクソンに対しても、実の息子に対しても同じやねんで。ロッキー・バルボアは全力で自分の出来る事をやっただけ。
自分の持てるものを若い世代に譲っただけなんや。
おい、コンビニでたむろしてる若者。
それこそがおっさんの気持ちなんや。
それこそがロッキー・バルボアなんや。
それこそがもう一つのロッキー・ザ・ファイナルなんやで。
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