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緑の光線のsasaのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
3.6
実にロメールらしい、こじれた恋愛観を抱えた面倒臭い登場人物たちによる会話劇。特にこの「性欲の介在しない清廉な恋愛への憧れ」という、本当に童貞マインドとでも言いたくなるような青臭い感情には、憐憫と同情を抱かずにはいられない。

自然光や喧騒をそのまま捉えた撮り方もロメールらしい。皮肉っぽいエンディングが多い中で、珍しく予感めいたロマンチックな終わり方をするのは少し新鮮。
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