似太郎

緑の光線の似太郎のレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.9
おフランス映画ざんすシェ〜ッ!!🇫🇷

…といった、全編エスプリの効いた会話と女性ならではの心もようを繊細に綴った名匠エリック・ロメール監督の代表作。隠し撮りのリアルな映像が如何にもヌーヴェルヴァーグって感じだった。

本作があのジュール・ヴェルヌ原作とは知らなかった。意外。女性の心の機微や不安心理をここまで抉った作品を私は知らない。ロメールの方がウディ・アレンよりも切り口が鋭利で、ストレートな気がする。(ウディ・アレンはたまにあざとい感じもあるので…)

女性特有の心理がそこまで分からない私でも、ちゃんと理解できる内容になっていた。これは凄いことである。

フランス映画=お利口さんが観る映画、といった気取ったムードがプンプンなのでちょっとスコア5.0満点は付けられない感じもあるのだが、洗練された語り口や女優さんの可愛らしさに魅せられたホンワカ日常スケッチといった所。

「恋愛」って面倒くさいなぁ〜、と感じているそこの貴方、この映画を観て心を入れ替えなさい。
似太郎

似太郎