のうこ

熱愛者ののうこのレビュー・感想・評価

熱愛者(1961年製作の映画)
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中年のおじさんが若い子と恋に落ちて、精神的に破滅していく話。
誰かがレビューで書いていたが、男は破滅してなんぼの人生なのかもしれないと思うと気が重い。
岡田茉莉子が芥川比呂志の家に上がり込むのだが、家中引き戸が閉まっていて真っ暗であり、まるで幽霊屋敷のような雰囲気が漂っていて、中年まで独身で生きてきた人のいいようもない闇が見える。他にも、家の前の坂道や書斎の前の鉄の引き戸の桑野みゆきの使い方が素晴らしい。芥川比呂志は別れた後も岡田茉莉子の姿を街中で探し続ける。最高です。
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