SHOCKER戦闘員の映画日和

劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロストのSHOCKER戦闘員の映画日和のレビュー・感想・評価

4.2
2024.02.01
仮面ライダー-555-ファイズ20th.
パラダイス.リゲインド公開記念!
という事で、改めて鑑賞(ブレイドに続き何十回鑑賞したかは定かでは無い)。

とはいえライダーファンの中でも今作に至っては高確率で上位に君臨しやすく、散々語り尽くされた今作だからこそ今更書き込む事も少ないだろうと思うので、ざっくりとあらすじだけ。

※前回レビューした仮面ライダー剣-ブレイド-に続き、今作の劇場版もTVシリーズとは切り離されたif.の世界線で展開されていくため、今作からいきなり浸かる。という鑑賞方法も比較的入り込みやすいという点では良心的な一本ですね。

人類の進化系.-オルフェノク-と呼ばれる怪人軍と人間の人口がTVシリーズとは逆転された都市から物語はスタート。人間達は数少ない生き残りをかき集め、レジスタンスという形で廃屋の遊園地でひっそりと暮らしている。

一応人間サイドにもライダーシステムの力はあるものの圧倒的に怪人軍の勢力で独占されているため、ほぼ非力に等しいと言えますね。
肝心の主人公ライダーは行方知れずですが、この辺は中盤からクライマックスの流れを豪勢にするための演出と捉えて復活を待ちましょう。

そして今作でも劇場限定ライダーが装着する-帝王のベルト-なる物が2本開発されており、人類側のレジスタンス達はこのベルトを手に入れて一発逆転を狙うため怪人達の巣窟となるスマート・ブレイン社へと潜入するが.....。

といった具合に舞台設定としては中々にハードながらも-555-ファイズを象徴する『人間ドラマ』もしっかりと繰り広げられているため見応え抜群である。

※-555-ファイズは基本人間ドラマです。

勿論オルフェノクサイドにも人間との共存を望む者たちもいる一方で怪人と人間のグレーな狭間を生きる者たちの行く末も含めて見届けて頂きたい。

超・個人的に嬉しかったのは劇場版キャストとしてテツワン探偵ロボタックから黒川芽以さんが出演されていたのが懐かしくもあり、子役の頃からすっかりとお姉さんになっていた事に驚いた。
そして今でもお美しい限りです♡

ちゃっかりレジスタンスの中には速水もこみちさんも出演されているので、キャスト陣の活躍っぷりにも注文です!

仮面ライダー-555-ファイズに関しては過去にもスピンオフ的な作品は制作されているものの、現在公開中の-パラダイス・リゲインド-の時系列が具体的にどの辺りにぶつけて来るのかも含めてTVシリーズから20年。当日追い掛けていた世代は勿論、配信や様々なきっかけで現在進行系で仮面ライダー-555-ファイズを追い掛けている世代の方々も全部含めて映画館で会いましょうね。

???「ちゅ〜うかよぉ、気づいたらもう20年だぜ、なぁ木場?」

35歳という若さで亡くなれた泉政行さんに追悼の意を込めて-555-ファイズは今も愛されてます。と届けたいですね。