このレビューはネタバレを含みます
有吉が香月に惹かれる過程がもっと丁寧に描かれていればもう少し入り込めたのにと思う。強いし守ってくれるし憧れるのは分かるけど「自分が殺したかった」とまで思えるほど恋い焦がれる理由が分からなかった。ただ天国と宇宙のくだりも自分の手で殺したかったというくだりもめちゃくちゃ好み。特に「僕は君になりたかったんじゃないのかな」と言って香月の頭を抱き締めるシーンは最高に良かった。有吉は香月になりたかったんじゃなく香月を守りたかったのかもしれない。殺された香月を見た有吉の「それくらいさせてよ」がすごく切ない。46億年の恋というタイトルは素敵だし劇中に宇宙の話題も出てくるけど46億年の恋というタイトルをつけられるような壮大なラブストーリーではないと思った。