台詞がなかったり、無声映画のように文字で説明したりではなく、「火宅」は台詞が入りとても分かりやすく楽しめた。
ストーリーも良くアニメ技術も格段に進歩。平面的だったものが今作ではアングルなどの工夫で立体的に。
ただ、日本画などを意識した過去の作品より「日本」っぽさがなくなったのは事実で、良し悪しなのかもしれない。
着物や小物の細部ににいたるまでのこだわりが素晴らしい。そして人形が魅力的に作られていて、やはり川本は映画監督というより人形作家なのだと実感できた。
余談。
WOWOWが川本作品を5本まとめて、イントロをつけ放送。
「花折り」台詞なしなので人形の動きだけで表現しきれていない。ストーリー自体が理解できない。平面的。
「鬼」これは文章で説明が入るので分かりやすかった。造り込まれた人形は魅力的。
「詩人の生涯」原作、阿部公房の2Dアニメ。あまりにシュールなストーリーについていけなかったが、つげ義春のような絵が印象的。
「道成寺」台詞なしで分かりずらい。龍がしょぼい。
って感じ。