日本を代表する人形劇作家川本喜八郎による不条理三部作の最終作。2人の男に言い寄られる女が死後も苦しみ続ける話。
鬼、道成寺に続き今作も素晴らしく強烈な作品でした。日本人形のストップモーションって今じゃほとんど見なくなりましたが、インパクトが凄いし、世界観もきちんとあって面白いです。そんな今作のヒロインはあまりにも可哀想過ぎるんだけど、よくよく考えてみたらラースフォントリアーとかとやっていることは似ているような気もします。追い詰められた先に何が起きるのか、という話の道徳性はさておき、普通に幸せな人生を歩みました、なんて結末じゃ映画にする必要があまり感じられません。
個人的に不条理三部作の中だと鬼が特に好きでした。でも道成寺と今作も、とてもよく出来たストップモーション作品だと思います。