ポサリーノ

未知への飛行のポサリーノのネタバレレビュー・内容・結末

未知への飛行(1964年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

後半にかけて増す緊張感。
衝撃のラストシーン。
エンドロールに流れるキーンと鳴る音が耳に残る。


米ソ冷戦時代のアメリカ。カナダ国境に正体不明の飛行物体がオマハの国防司令部のレーダースクリーンに現れた。警戒のため飛行していたアメリカ空軍の爆撃機「Vindicator」の対ソ編隊はソ連領最前線の待機ポイント=フェイル・セイフ地点に向かい、待機旋回を始めた。ほどなく司令部ではレーダーの飛行物体は民間航空機だと判明したが、その間爆撃機編隊はモスクワを核攻撃せよとの暗号指令を受信した。司令部の軍事コンピュータが誤作動を起こしたことによる誤った暗号指令であった。これを知ったアメリカ政府は音声通信で攻撃中止を連絡しようとするが、ソ連側の電波妨害によって通信は途絶しており、編隊は暗号指令を信じてフェイル・セイフ地点を超え、ソ連国境に向かった。

アメリカ側は最終手段として戦闘機で編隊を撃墜しようとするが、既に距離が離れすぎていたため戦闘機は燃料切れで墜落してしまい、代替手段として編隊の位置をソ連側に通報する。ソ連側の迎撃部隊によって編隊のうち4機は撃ち落されたが、1番機だけは攻撃をかわしてモスクワ上空に到達、ついにモスクワに核攻撃が行われてしまう。大統領はソ連の報復による全面核戦争を回避し、ソ連側にモスクワへの核攻撃がコンピュータの誤作動によるものであることを証明するため、驚くべき決断を下す。それは、自軍、つまりアメリカ空軍の爆撃機と核爆弾を用いて、ニューヨークを核攻撃することだった。
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