ひろくん

早春物語のひろくんのレビュー・感想・評価

早春物語(1985年製作の映画)
2.4
中年商社マン梶川の大人の魅力にひかれ強がって大学生と偽っちゃう17才原田知世の春休み。
普段はぶっきらぼうだけど、色事となると顔を赤らめてしまうような初心なところがあって、背伸びして大人ぶった服を着たり大人ぶった演技をする鎌倉の純情女子高生をまだあか抜けない時期の原田知世が頑張って演じている。というか役柄自体が頑張っている。レディを演じようとする姿が少々痛々しく、僕もそれを微笑ましく眺めていられるような年齢でもないのであ~という声を漏らしながら見てしまった。
この作品の一番の問題点は林隆三がキモいという。序盤は声が渋くダンディで車持ち小粋な嘘も交えながら銀座の敏腕商社マンという大人の魅力っていうのもまあわかるという感じなんだが、林隆三の中のオスが目覚めると林隆三の見た目の粗さが目立ち始め突如キモいおじさんと化すのである。声が渋いキモいおじさんと化してからはそれまでがお父さんと娘のようだったのにもはや援交にしか見えなくなり作品の雰囲気が台無しになる。キスシーンがもっとも酷く、食べるように音としてはネチョリなディープキスを求める林隆三になすすべなく口を固く閉じる原田知世の構図はもうやめてあげてよぉ…っていう原田知世可哀想の感情しか沸き上がらなかった。
偶然出会ったダンディが亡き母と昔愛しあった人だったというのは良かったがいかんせんキャスティングが悪い。
これは恋に恋する原田知世よりも仙道敦子がかわいすぎ案件。

Gyaoで鑑賞。
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