田舎町の悪党リコ(エドワード・G・ロビンソン)は相棒ジョー(ダグラス・フェアバンクス・ジュニア)とともにニューヨークに出てギャング社会でのし上がっていく。やがてジョーはダンサーとなって足を洗おうとするが、それを裏切りと捉えたリコはジョーとその恋人の命を脅かそうとする。
後に「哀愁」「若草物語」を撮るマーヴィン・ルロイ監督によるギャング映画。
これは見ごたえ十分!
マーティン・スコセッシ作品や「ゴッドファーザー」の原点と言えるだろう。
リコが大胆さと裏切りと策略によってのし上がっていく様子が描かれるが、ついには友情を捨てることですべてを失ってしまう。
何十年経っても変わらないギャング映画の構図だ。
立ち去ったジョーを敵とみなして仁王立ちするリコの姿は迫力の名場面だ。
マーヴィン・ルロイ監督とともに、主演のエドワード・G・ロビンソンはこの映画でスターになったということだが、確かにギャング役がハマり過ぎ。
実は「飾窓の女」や「運命の饗宴」の気弱な男の印象があったんだけど、やっぱりこのリコという役は強烈だ。