加藤亜季子

卒業の加藤亜季子のレビュー・感想・評価

卒業(1967年製作の映画)
4.7
あまりにも好きすぎる映画。
何てかっこいい撮り方だろう!
大学生の頃見た時とはまた違う感じ方があった。
でもとにかく、この映画全体に流れる言葉にできない、憂鬱で漠然とした晴れない空気が大好き。絶妙すぎる。
その憂鬱さを象徴するプールに浮かぶシーンは本当に素晴らしい。

この世で最も美しいメロディーが人生の漠然としたもやもやに合う、合う。
同じ曲を何回も使ってるけど、永遠に聞いてられるね。

そしてベンの「結婚しよう」「明日にでも」は、今皆が通ってきている人生の駒を進める1つのポイントではなくて、愛の結果としての「結婚しよう」なんだなって、なんかすごく思った。
大学生の時はそんな風に思わなかったけど。
それに「僕と彼女の間にあったことは何も意味がないんだ」って台詞、とっても良い!

ベンがエレーンに恋してるのを見て、ゴッドファーザー(原作)でマイケルが雷に打たれたように恋に落ちたのを思い出した。

しかしミセスロビンソン凄いわー。
日焼けした体が印象的。


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