ひげしゃちょー

グリードのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

グリード(1924年製作の映画)
4.6
無声映画でここまでのドラマが作れることに驚愕。 現代の映画は説明台詞がここぞとばかりに使用しているのにもかからずこれほどのメッセージ性はない。 現在残っているのは2時間に編集されたものしか残ってないらしいが、オリジナルは監督の拘りから9時間にも及ぶ長編作品らしい。 ほぼ全ての登場人物に台詞を割り当てていることからも徹底した拘りは垣間見れる。 それにしても富くじで当たった5000ドルを巡るマック、トリナ、マーカスの執着ぶりは鬼気迫るものがある。特にベッドに金貨を敷き詰めて恍惚とした表情で眠るトリナと「俺の5000ドルを返せ」と死の谷まで追いかけるマーカスの執着は半端じゃない。 台詞に音声はないのに表情だけであそこまで惹きつけられるのは凄い。