フライヤー

グリードのフライヤーのネタバレレビュー・内容・結末

グリード(1924年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

最初は気性が荒いが幸せをつかんだ男の話だったので、のんびり観ていたが、金がなくなると人は破綻するということがひしひしと伝わる展開だった。

マーカスの婚約者だったトリナはマクティーグ(主人公)と結婚。しかし、トリナが宝くじ?で大当てしてしまい、マーカスは、自分が得る金だったのにと憎悪を膨らませる。そして、マクティーグが無免許で医者をしていたことをばらし、マクティーグは職がなくなる。

気性の荒さやプライドがあり、なかなか仕事にありつけず金がない夫、金に執着する妻、実際この状況になったら、こういう関係にならざる得ないと思う。夫婦の間に亀裂は入り、夫は出ていくことに。そして、後に妻を殺し、金を奪って逃走。

マーカスがマクティーグを追いかけて、捕まえたが、砂漠の上で、水もなく、馬も殺してしまった。マクティーグがマーカスを殴って倒したものの、マーカスに手錠をかけられていた。何もできない、ただ死を待つのみである。

どうしてこうなってしまったんだろう、と絶望する終わり方だが、序盤からかわいがっていた鳥を放す際、鳥は飛びたたずに、近くの荷物に止まっていたところだけが、唯一の慰めとして描かれているようだ。