クリント・イーストウッド監督、主演。
南北戦争末期、北軍のゲリラに妻子を無残に殺された男の復讐劇。
“贖罪”と”再生”を60年間撮り続けてる彼らしく、南北戦争の中で苦しんだ民衆やインディアンなどを中心に捉えた西部劇になっている。「勝てば官軍」という言葉の裏側を描く。
西部劇がほぼ死に絶えた70年代末期の作品だが、大規模なロケ撮影が南北戦争末期のアメリカの荒廃感を再現していた。
主人公が二丁拳銃を携え、早撃ちの名手にも関わらずそこまでカッコいいアクションがないので割と単調な作品。無口で暴力的な男ジョージーにインディアンや途中で出会った人々が次々と仲間になっていく展開は面白かった。
あくまでも南北戦争の裏側を描く事に重きを置く、イーストウッドらしい作風の西部劇。