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キャンディマンのhasseのレビュー・感想・評価

キャンディマン(1992年製作の映画)
3.8
演出4
演技4
脚本3
撮影3
音楽5
技術4
好み4
インスピレーション3

19世紀、白人の娘に恋し、白人たちによる私刑の上焼き殺された黒人のキャンディマン。現代、キャンディマンに取り付かれ、黒人たちに焼き殺された白人のヘレン。黒人低所得層団地での都市伝説が結びつける二人の奇妙な運命。

カブリーニ・グリーン団地でのキャンディマンへの「恐怖」を表したウォールペイントが、黒人の子供を庇って死んだヘレンを神格化したそれに移行するのは、ハッピーエンドと捉えるべきなのか?

ヴァージニア・マドセンが美人。黒人への偏見なく接する大学院生を嫌みなく好演。音楽がなんとフィリップ・グラス!! シンプルながらほんのり切なく、怖いピアノのメロディが、この作品にB級ホラーにはない品格を与えている一つの要因である。
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