いわさきちひろのドキュメンタリー。監督がNHK出身だけあって凄くNHKっぽさ全開。そのおかげか、リラックスして見ることが出来ました。
開始60分まではあまり知らないちひろの姿が浮かび上がっていく。そこがとてもグロテスク。初めての夫との写真は一切なく、彼は自殺してしまう。おぞましい。それを彼女自身がどう思っていたかは記録が一切なく、闇深さを感じました。
当時の映像や彼女自身のインタビューや映像が挿入されていたらもっと良かったのですが、いかんせん周りのインタビューのみで構成。彼女自身は写真でしか登場しない。そのため、ドキュメンタリーとしての価値といいますか、映像という手法である意義があまり感じられなかった。本でもまぁ良かったんではないかと思ったりしました。
【総評】
ドキュメンタリー作品。NHK番組のようでライトでした。とても見やすい反面、自身のインタビューが欲しかったので満足度としてはまずまず
