このレビューはネタバレを含みます
この映画について予備知識はそこまでなかったので、はじめは「あー、なんかスピード狂たちがレースで勝負する映画ね」などと思いながら観ていて、序盤はどこかで見たことあるような展開で（古い映画だから仕方ないのだけれど）正直退屈だった。
が、暴走族の魔の手がマックスの妻ジェシーに向きはじめたときからもうハラハラ。
序盤中盤の退屈はどっかにいってしまっていて、「なんで1人で行動するんだ！」とか「はやく逃げろ！」とか心の中で叫び続けていた。
マックスとジェシーへの共感度はガンガン上がって、ジェシーがやられた時にはもう頭が真っ白。「マジかよ…」と思いつつも「マックスあいつら全滅させてやれ！」という気持ちが一気に噴き出す。それに応えるかのようにマッドになったマックスが容赦なく制裁を下すラストは圧倒的だった。
完全に光を失った目のマックス最高。
感情移入のさせ方としてはオーソドックスだったけれど、クルマやバイクの猛烈なスピード感がそれを加速させていたのでは。
決してハッピーエンドじゃないラストも良い。
