あんず

夢売るふたりのあんずのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
3.7
『PLAN75』を観に劇場近くまで行ったのに体調が悪くて帰って来た。どうやらスイカとトウモロコシの食べ合わせが悪かったみたい(知っていたのに好きだから食べてしまった)。それで家でのんびりこちらの作品を鑑賞。

これまで観た西川美和監督作品(『ゆれる』『永い言い訳』『すばらしき世界』)は自分を映す鏡のように感じたけれど、この作品はうーん、なんだろう、自分には共感出来る要素の少ない作品だった。予想外の展開を面白く思う自分と、主に人物の言動にイライラモヤモヤする自分とがいて、その感覚はこれまで観た西川監督作品と通じるかもしれない。

松たか子は育ちの良さから来るものなのかいつも凛としていて、彼女が演じる里子の行いは、間違っていても何だか正義のような気がしてしまう。

阿部サダヲ演じる貫也がどうしてこんなにモテて女性を手玉に取れてしまうのか不思議だけど、同様の手口がニュースや特番になることがあるから、有り得ることなんだろうな~。

ウェイトリフティングのひとみちゃん(江原由夏)とデリヘル嬢(安藤玉恵)とそのダメすぎる夫(伊勢谷友介)が良い味を出していた。
あんず

あんず