あんずさんの映画レビュー・感想・評価

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ワンダーランド: あなたに逢いたくて(2024年製作の映画)

3.4

配信を待ちわびていたのに、ガッカリ。最初から安っぽいCGが気になり、嫌な予感がした。せっかくの豪華キャストなのにストーリーにも深みがなく、心を動かされることがほとんどなかった。

パク・ボゴムの久々の
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グラン・ブルー/オリジナル・バージョン(1988年製作の映画)

3.9

20年以上ぶりの鑑賞。冒頭から色々な土地の美しい景色、海の青を眺められるだけでも幸せ~と思った。話もマンマのパスタのシーンとかイルカのお散歩とかユーモアが散りばめられていて、こんなに面白い話だったっけ>>続きを読む

大いなる不在(2023年製作の映画)

4.2

圧巻の藤竜也!
事前にメディアを通じて藤竜也がすごいと聞いていたけれど、期待以上だった。演技であの目を表現出来るとは、驚き。作品は『ある男』と同じような、静かだけれども観る者を惹き付けて離さないミステ
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

4.1

多分、公開中から気になっていたのにずっと観ずに来てしまった作品。邦題に偽りなく、概ね想像していた通りの内容で、シンプルイズベストという感じだった。鮮明すぎない映像が目に優しくて見易かった。森林浴をした>>続きを読む

東京ランドマーク(2019年製作の映画)

3.4

結構好きな(演技がうまいと思う)藤原季節の舞台挨拶付きに釣られて、観に行ったものの、ストーリーというか主旨が何とも掴みきれず、消化不良のまま終わってしまった。

カメラが役者さんに物理的に近いだけでな
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

5.0

スコア満点は、大沢たかおの熱演に対するもの。ファンの欲目かもしれないけれど、彼が王騎を演じたからこそのこのシリーズの大成功と思う。凄まじいまでの役作りの話は、ファンミーティングなどでも聞いていて、本当>>続きを読む

ふたごのユーとミー 忘れられない夏(2023年製作の映画)

4.0

予告編を見てビビッと来て、何度もタイに行っている友人を誘って鑑賞。映画館が暑かったことを除けば(タイの熱気のようで良いとは思えなかった)、とても良かった。友人も大満足。

子どもの頃、絵本を読んですご
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.1

杏(あん)のモデルは朝日新聞の記事に登場したハナ(仮名)とのこと。

中盤くらいまで、話の展開の早さ、人との距離感の近さに驚いていた。勿論、映画なのだからそういうこともあるだろうとは思うけれど、特にあ
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帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

4.0

予習で観た『さらば あぶない刑事』がいまいちだったので、それほど期待せずに観に行ったらとても面白かった。良い意味で深く考えずに楽しめる。

やっぱりタカとユージの2人がお洒落。 軽妙洒脱な会話も良い
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さらば あぶない刑事(2016年製作の映画)

3.3

「横浜市民なのにあぶ刑事を観たことないなんて、あり得ない」と言われ、最新作を観る前に初鑑賞。

確かに主演の2人は格好良くて、大人の余裕や色気を感じさせる。横浜の街並みも出て来て楽しい。けれど、ドラマ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

面白かった~。痛烈な皮肉のオンパレードで、見た目は美しいモデルや美しく着飾ったセレブたちのドロドロした内面とか内容物が、これでもかって溢れ出て来る。所詮、人間なんてこんなものなのだと見せつけられる。反>>続きを読む

みんなのいえ(2001年製作の映画)

3.6

田中邦衛、野際陽子ら懐かしい顔ぶれが嬉しかった。真田広之のバーテンダー姿、格好良かった。もっと笑えるコメディーなのかと思いきやそうでもなく、物足りなさを感じたし、家を建てる話なのに、予算とかお金の話が>>続きを読む

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.8

「なんで観たいの?あんずより絶対ボブ・マーリーのこと好きなのに、観たいと思わないけど」そんなことを言われ、直前まで『あぶ刑事』への変更を促された。私の観たい理由は、信頼する読売新聞の映画評にボブ・マー>>続きを読む

フジコ・ヘミングの時間(2018年製作の映画)

3.9

1度は生で聴いてみたいと思っていたけれど、間に合わなかった。

「魂のピアニスト」と呼ばれ、晩年、テレビがきっかけで脚光を浴び、記録的にCDがヒットし、リサイタルも大盛況だった。こんな説明は不要なほど
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.5

イランの聖地マシュハドで実際にあった事件を題材にしていて、自分の倫理観や常識的感覚が全く通用しない胸糞悪い作品なのに、面白くて好きだった。敬虔なイスラム教徒が街を浄化するため、16人の娼婦を殺害。買春>>続きを読む

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.0

ずっと前から気になっていてようやく観られた。評価が高いのは納得。刑務所でそんなことあるわけないよ、な展開なのに刑務所内の根はいい人だらけの個性豊かな面々と娘イェスンの可愛いらしさで細かい点は気にならな>>続きを読む

人生って、素晴らしい/Viva La Vida(2024年製作の映画)

4.7

入院していた時に仲良くなり、今でも連絡を取り合う闘病仲間と久しぶりに再会した帰りに観たこともあり、余計に染みたのかもしれない。大好きな中国映画『芳華 ーYouthー』と並んで、今後の人生で何度も思い出>>続きを読む

碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.2

「柳田格之進」を聞いていなくても、碁を知らなくても楽しめたけれど、碁をよく知っていたら楽しさが倍増しそうだった。時代劇の世界にどっぷり浸り、普段以上に映画への没入感があった。観に行って良かった。

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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.7

すっごく観たくて劇場に行きたかったのに、私にはあんまり合わなかったな~。寝台列車のコンパートメントにちょっと恐そうな男性と2人きりになったりしたら、気が気じゃない気がする。

1990年代、モスクワか
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

何だかんだ最後まで引き付けられた。不倫関係の方が爽やかで、夫婦関係の方が歪で陰湿に見えてしまう妙。夫がとっても怖くて、登場してすぐに「うわ、この人無理」と思わせる役者さん(田村健太郎)の演技力がすごい>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.9

コメディっぽい話かと思ったら、とてつもなく悲しい愛の物語だった。たとえ他人には理解されなくても、法を犯していても、登場人物の行動にはそれなりの理由があって、それを「倫理的/法律的に悪いこと」と言ってし>>続きを読む

伊豆の踊子(1963年製作の映画)

3.6

「活動に連れてって下さいましね」可愛らしい台詞だな~。積極的なようで恥ずかしがり屋の踊り子、吉永小百合の瑞々しい美しさが光っていた。思いを寄せる学生さんが高橋英樹だとは気付かなかった。出番は僅かだが強>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.7

気になっていた作品。江戸の循環型社会の代表的な仕事(排泄物の汲み取り)に従事する若者たちの青春。カラーだったらグロテスクすぎる場面が、モノクロで映されることにより落ち着いて観ていられた。

説法が苦手
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

これまで観て来た濱口監督の作品はほぼ好きだったので、とても楽しみにしていた。睡眠もバッチリ、体調も天気も良い日に満を持して観に行ったのに、なかなか話が展開しないので睡魔に襲われてしまったり、話が動き出>>続きを読む

カクテル(1988年製作の映画)

3.5

カクテルを飲むのが好きだし、トム・クルーズも好きなのにこの作品は観たことなかったな。観るべきか迷った時、頼りになるのがこのフィルマのレビュー。フォローしている方のレビューに5.13はカクテルの日と書い>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

3.8

『青春18×2 君へと続く道』を観て、とても観たくなった。かなり前に1度観たことがあり、その時はそんなに感動せず。今回もそれなりに楽しめたけれど、時代もあるのだろうが、大袈裟な演技や演出が気になって>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.3

『無名』で頭がこんがらがり、不完全燃焼だったこともあって珍しく二本立て。こちらは、GWでも結構空いていた。

なんてクリア!過去と現在を往き来するのに、恐らく迷子になる人はいない分かりやすい展開。予告
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無名(2023年製作の映画)

3.7

この頃の上海の文化や雰囲気が好き、トニー・レオンも好きだし、と気軽な気持ちで観に行ったら、時間軸は行ったり来たりするし、複雑で難しかった。さすがGW、普段は満員に滅多にならない映画館が満員+パイプ椅子>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「オーレ!」
もっと早く、心の赴くままに踊って叫べたら良かったのに。あんな変な踊りを踊っていないで。

枯山水の庭と家の中に買い溜められた大量の「緑命水」。人から見える庭と見えない家の中。人の外見と内
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パレード(2024年製作の映画)

3.8

坂口健太郎目当ての鑑賞。映像が幻想的で美しい。ストーリーはどこかで観たことがあるような。でも、意外な終わり方だった。

現世に悔いを残さずに亡くなる人なんているのだろうか。そんな人はごく稀な気がして、
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.7

ドロステという言葉は人生で初めて聞いた。劇中で説明を受けてもよく分からず。でも、分からないなりに繰り返される2分先の未来からの伝言劇(?)を楽しめた。よくこんなストーリーを思い付いたなと感心した。>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

3.9

いや~、怖かった。そして、奥さんが強すぎる。観る前は都会(異国の)から来た新住民と地元の人たちとのご近所トラブルの話だと思っていたのに、もっと根深く壮大なスケールの話だった。

事の発端の風力発電はど
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

3.5

ストーリー自体がよく分からなかったのと、なんで松田優作演じる朝倉に風吹ジュン演じる京子があんなにも入れ込んでしまうのか、色々分からなかった。風吹ジュンは当時からアンニュイな雰囲気が漂っていて素敵だった>>続きを読む

対峙(2021年製作の映画)

4.0

赦すって何だろう。真実って何だろう。観る人に静かに重く問いかけて来た。途中、かなり辛かったけれど、観て良かったと思える作品だった。

またいつもの記憶違いで、ドキュメンタリーと思って見始めて、だとした
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

闇が深すぎる家族の話。こんなことって実際にあるんだっていうくらいに、次々と悲劇が起こる。『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のような自ら呪いを引き寄せているような一族。防ごうと思えば防げるのに、断ち>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.0

結構好きだった。
木村文乃演じる妙子の丁寧で冷静に話してはいるけど、すごく圧が強い感じが苦手でもありつつ、自分には出せないオーラなので羨ましくもある。木村文乃はこういう役がうまいなと思う。

また、妙
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