あんずさんの映画レビュー・感想・評価

あんず

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フィリップ(2022年製作の映画)

3.8

もっと前半の復讐の仕方が過激な感じなのかと思ったら、そうでもなかった。静かな狂気。それと裏腹な映像美。夜、1人暗闇で踊るようにトレーニングするシーンが印象的だった。戦闘シーンは全く出て来ないのに、戦争>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

ずっと気になっていた作品。最初からほぼ最後まで音楽が不快過ぎたけれど、それも敢えてのことなんだろう。そして、主人公が最初からずっと苦手だった。多分、私が質問に質問で返すとか、わざと質問の意図から逸らせ>>続きを読む

天国の日々 4K(1978年製作の映画)

4.3

フォローさせて頂いている方々が「観るなら絶対に映画館で」と書いているレビューをカフェで読んでいた。そこからほど近い映画館で1時間半後に上映されると知り、予定変更して行かねば!と。

マジックアワーとは
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熱烈(2023年製作の映画)

4.3

面白かった、劇場に行かなかったことを後悔した。「感嘆符!」ダンスチームの名前なのだけれども、一生分くらいこの単語を聞いた気がする。熱い熱いダンスバトル。中国で本当にこんなにブレイキン流行っているのかな>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

3.8

寝不足で映画館に行ってはならないと深く反省した。すごく楽しみにしていたのに、前半眠くて仕方なかった。爆発辺りからちゃんと目が覚めたが、そこからでもストーリーは何となく把握出来てた。そして、意外な結末。>>続きを読む

犯罪都市 PUNISHMENT(2024年製作の映画)

4.0

3でちょっと失速だったけれど、今回4でまたいつもの勢いある『犯罪都市』に戻った気がする。楽しめた。

見たことのある悪役俳優は、『悪人伝』の刑事役で悪役のマブリーと共演していたキム・ムヨルだった。いい
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.8

疲れていたので、難しいことを考えずに楽しめるラブコメが観たいと思い、こちらを。ベッタベタのベッタベタが逆に新鮮で楽しかった。シドニーに行ってみたくなった。

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.2

これまでティモシー・シャラメの魅力を、世間で騒がれているほどには感じたことがなかった。美形とは思うが、私は少し見た目が苦手。しかし、今作で歌もギターも吹替なしという彼の俳優魂と彼独特のアンニュイさがボ>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.7

前2作に比べると何だか退屈してしまった。日本人キャストも出ていて期待していただけに残念。

マブリーが「じゃじゃーん」と自ら言いながら登場するシーンは面白かったけれど、全体的にユーモア少なめな気がした
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

3.5

環境のせいか私のコンディションの問題か、全然楽しめなかった。知っている曲もアレンジが強いのか心の中で一緒に歌えなくて消化不良だし。

リアルに作り込まれ過ぎた世界が、逆にリアルさを感じさせなかった気が
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関心領域(2023年製作の映画)

3.7

『関心領域』初めて聞く四字熟語だが、的を射ていて作品のタイトルに相応しいと思った。概ね事前に知っていた通りの内容で、特に驚くことはなかったけれど、美しい邸宅、手入れされた庭、着飾った奥様を見ていて異様>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

差別とディスコミュニケーションのオンパレード。誰も人の話なんか聞いちゃいない。言いたい放題、やりたい放題、アルコールや薬物に依存し放題。暴力だって辞さない。現代のシンデレラ(アニー)と王子様(イヴァン>>続きを読む

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.6

かなり前から気になっていた作品。ダブリンという地名と音楽ものということで期待大だったのに、あれれれ、評価がイマイチなのも納得のつまらなさ。ヒロインも苦手なタイプだった。残念。

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.0

人を好きになることも、人を助けることも、きっと考えるものではなくて本能的な行為なんだろう。頭で「こうしよう」と思っていても、いざその瞬間、考えるより先に行動していることはよくある。

相変わらずタイム
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.7

うわー、鑑賞したのが1ヶ月以上も前だ。レビューはなるべく間を空けずに書かないと、何を書いてよいか分からなくなってしまう(記憶も曖昧)。簡単で良いから、率直な感想をなるべくその都度書こうと反省した次第。>>続きを読む

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.7

こんな事件が実際にあったことを知らず、映画を観ると少なからず真実が分かるのかなと期待していたら、そうでもなくて拍子抜け(私の理解度が低いせいかもしれないが)。鑑賞後の感覚が『TAR』と似ていた。

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ベルサイユのばら(2025年製作の映画)

3.8

誰もが知る不朽の名作漫画を最先端アニメーションで映画化したのに、なぜか豪華絢爛なインド映画を観たような感覚で映画館を出た。ギリシャ神話的な要素も感じ……なんだかカオス、でもスゴかった。劇場で観て良かっ>>続きを読む

ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

3.8

『トワイライト・ウォリアーズ』を観て、もっと香港カンフー映画が観たい気分になり、ちょうどWOWOWで配信があったので鑑賞。

ジャッキー・チェン主演の映画をちゃんと観るのは初めてかもしれない。冒頭のア
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.9

いつ観たんだっけ(1月後半かな?)。うっかりレビューをし忘れた。なかなか面白かった 。ニュースやシリアスな映画で観るような南北の緊迫感とは程遠いコメディ。あり得ないでしょ〜と思う中にも、もしかしたら実>>続きを読む

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.6

めちゃくちゃ面白かった。絶対に劇場で観て欲しい。アクションのフルコースというか、これでもかこれでもかとアクションを見せてくれる。私は特別アクション映画が好きな訳では無いけれど、すごく楽しめたし、元気に>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

3.9

『ソウルの春』のファン・ジョンミンとチョン・ウソン2人の演技がまた観られるということで、期待を大きくして観始めた。けれど、確かに2人の演技は素晴らしいが、救いようのないストーリーに気分はどんより。この>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

パワフルなマブリーのファンにますますなった。今作も拳ひとつで凶悪犯に立ち向かう様が格好良い。前作に出ていた悪党もまた出て来て、重要な役を担っていてシリーズ感があって楽しい。前半はベトナムを舞台に、スケ>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

3.9

『悪人伝』ではマブリーことマ・ドンソクにハマらなかった私が、この作品でついに陥落。重みのあるパンチが良いな〜。泥臭くて人間味に溢れていて良いな〜。

バイオレンス炸裂なのになんだかおかしいと感じるコメ
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

4.3

これはドキュメンタリー映画でなければ出来ない。ドキュメンタリー映画の意義、可能性を目撃した。公開日から空くのを待ち続けていたけれど、一向に空く気配はなく終わらぬうちにと観に行った。横に人がいるのが苦手>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.7

北野武監督の最高傑作との呼び声も高いなんていうフレーズに期待大となったけれど、私にはピンと来なかった。でも、暴力の中のユーモラスは新鮮味があって良かった。

ふっと緩んでいる所に急に爆発や銃撃戦が起こ
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正体(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった、スクリーンで観られて良かった。今まで私が観た藤井道人監督の作品の中では1番好き。ただ、横浜流星の序盤の変装がいかにも変装って感じで不自然で、逆に目立つ気がした。

『正体』というタイ
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

随分前から気になっていたのだけれど、観た人から「暗い気分になるかも」と言われて、タイミングを見計らっていた。確かに明るい気分にはなれない話だけれど、もっともっと絶望的な話なのかなと思っていたらそうでも>>続きを読む

レ・ミゼラブル デジタルリマスター/リミックス(2012年製作の映画)

4.4

2024年の劇場鑑賞の締め括り。家で2度観ているけれど、映画館で、しかもDolbyCinemaで観ると全然迫力が違う。冒頭のシーンから壮大さを感じ、物語の世界に引き込まれた。音の遠近も感じたし、登場人>>続きを読む

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.7

人の温もりを感じられる良作。『なまいきシャルロット』のシャルロットが大きな子どもたちのお母さん役になっていて、時の流れを感じたが、あの頃の面影もあった。
 
私はそんなにラジオを聴く習慣はないけれど、
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息もできない(2008年製作の映画)

4.2

多分、レンタル開始になってすぐに観た。当時の私は仕事の都合で友達もいない土地で一人暮らしをしていて、TSUTAYAが友達だった。時間がある時に色々な作品を観た中でも、非常に印象に残っている作品だ。>>続きを読む

大きな家(2024年製作の映画)

4.3

監督との信頼関係が出来ているからなのか、インタビューに答える子どもたちがそれぞれ自分の言葉で素直に語っているのが印象的だった。『14歳の栞』もそうだったな〜。

秘かに何か劇的なこと(TVの某ノンフィ
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.6

暗くて地味。あまり面白くなかった。『孤狼の血』の原作者の原作ということと杉咲花が出ているってことで期待値が上がってしまった。もっとハラハラドキドキな展開に出来たんじゃないかと思うけれど。しかし、闇が深>>続きを読む

少年たちの時代革命(2021年製作の映画)

3.7

NHK BSでテレサ・テン没後30年の特番を観た後に観た。かつて中国では彼女の歌を歌うことも聴くことも許されない時代があった(私が大好きな『芳華 Youth』で若者たちが彼女のテープをこっそり隠れて聴>>続きを読む

コール・ミー・ダンサー(2023年製作の映画)

4.0

かなり前に予告編を観てから、ずっとずっと観たかった。バレエダンサーものはどうしても気になる。なのだけれど、インタビューシーンが多くて、マニーシュの目がキラキラしていて夢について話すのはすごく素敵なのだ>>続きを読む

香港の流れ者たち(2021年製作の映画)

3.8

いつからだろう、もしかしたら子どもの頃からかもしれないけれど、「香港」に惹かれる。行ったことはないのに、郷愁を感じたり、その情勢に心がザワザワする。沢木耕太郎の『深夜特急』の影響も大きく、人々が自由で>>続きを読む

室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

3.5

このシリーズのことを分かっていないのもあり、前編がヒューマンドラマっぽくて物足りず、後編こそ、犯人探しやら謎解きやら駆け引きやら、ドキドキさせてくれるんだろうと思っていたら……そういう話じゃなかったみ>>続きを読む