このレビューはネタバレを含みます
・地上波で放送されることも滅多になく、機会を逃していたが、いい映画だなあ。今まで見逃していたのが悔やまれる。しかしこの良さは子供が見てもわからないかも。
・理想の家族像がここにある。
・よく見たら米林昌弘監督とか湯浅雅彦監督とかも関わっているのか
・ののちゃんが可愛い。名前の変遷が天才バカボンと似ている。
・俳句の挿入も味わい深く、高畑さんの教養が垣間見える。こんな程度のものではもちろんないが
・寝ていたののちゃんがデパートのベンチで置いてけぼりを喰らう時のお父さんにみんながぞろぞろついて行ってみんなして違う方向に行きかける、という描写がすごくいいなと思った。リアリティの追求。
・こんなほのぼのハッピーな感じの絵柄ながらしげの友人の死を明確に描写したり、人生には苦労があるということもしっかり伝えてくれる高畑作品も一般的なジブリ作品とはまた違い、リアリティがあって好きだ。
・ファンタジーとしての高揚感をくれるのは宮崎作品だろうが、現実世界を生きていく活力をくれるのは高畑作品かなと感じた。
・こんな絵柄を映像化できるのは高畑勲監督だけだろう。作画17万枚て、化け物やん
・矢野晶子は矢野顕子でしかなかった。伸びやかな声。
・興行収入は残念だったみたいだがそれでも高畑監督を推してくれた日本テレビの氏家さんには誠に感謝
・意図してなんだろうが、宮崎駿作品と何かと対比をなしているのも面白い。キャッチコピーなど
・鶴瓶さんや野球解説者役で江川卓が出てたのにも驚いた
・じゃりんこチエといい、高畑さんは日本の古き良き家族、現代家族の離散と再生、家族愛というものを描きたかったんだろう
・こういう溜まらない家族愛を見ていると、堪える時もある。私が、というよりは母を想って