ひろぽん

チーム・バチスタの栄光のひろぽんのレビュー・感想・評価

チーム・バチスタの栄光(2008年製作の映画)
3.6
東城大学病院で結成された高難易度のバチスタ手術を専門とする「チーム・バチスタ」が、26回の驚異的なオペ成功記録を打ち出していたが、突如3例続けて術中死が発生してしまう。そこで内部調査を依頼された心療内科医の田口は、厚生労働省の役人である白鳥とオペ失敗の真相を追求していく物語。


原作小説は未読。ストーリーは面白いしキャラも一人一人個性的で確立されており分かりやすくて見やすい。医療系のドラマや映画をあまり観ないが、普通に引き込まれていく面白さがある。グロい表現も淡々と話が進んでいくので気にならない。

田口先生の頼りなく何も考えてなさそうな雰囲気なのに、白鳥とのソフトボールの対決で本気になったり、手術が失敗して本気で涙を流したりと喜怒哀楽がハッキリしてて、実は感受性が豊かななんだなと思った。原作は男性らしいが、原作を知らない自分からすると女性でも何ら違和感はなかった。

厚生労働省の役人で自分の存在価値は凄いんだぞと言わんばかりの白鳥の言動は口先だけの使えない奴かなと思いきや、肩書き通り優秀だというのがカッコイイ。


犯人を特定していく終盤の展開にひとひねりあるものの、真犯人の動機や手口がシンプルであっさりし過ぎてて物足りないように感じた。だが、その真犯人にたどり着くまでの過程が面白いからいいのかも。

医療過誤も医療事故も、医療現場での知識がないと中々証明する事が難しいから大変なんだと言うことが分かった。それにしても犯人のサイコぶりは凄い。
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