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二十四の瞳のenterのレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
4.5
あまりにも有名がために、なんとなく勝手に観たかのような偽記憶をもっていたよう。
最初は何に気無しに見初めて、ひたすら美しい小豆島いいなあ、子供たち可愛いなあ、先生と子供達のやりとり微笑ましいなあ、とみていたら
時代とともに物語もどんどん進むじゃん?
様々な事情で子供達が厳しい現実に絡め取られてゆく。近しい人達が色々な理由で命を落としたりする。
そしてドンピシャで戦争の時代がやってくる。
あれ?なんかガッツリ反戦モノかあ。。?
元生徒が出陣して死んで白骨になって帰ってくる。
でも映画のタッチはひたすら淡々とすすむ。
戦闘シーン、軍艦や戦闘機も空襲も出てこない。
さらに時代は流れて、かつての教え子が産んだ子が新たに生徒として小学校に入学してきてその教師になる。
彼ら彼女らの親に当たるかつての教え子に先生を囲んで再開の宴を開いてもらう。
自分の子供ももう舟を漕いで学校に送ってくれるぐらいに立派に育った。18年間に渡る大河物語。
もう、何もかもエモいと言わざるを得ない。
大名作。

(所々で高峰秀子が他の映画で演じてるような、ヤサグレて落ちぶれて、投げやりなキャラクターが脳裏をよぎって、ちょい調子がくるうのだけれども笑)
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