ダオ

二十四の瞳のダオのレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
4.6
1954年につくられた木下惠介監督・脚本作品。昭和3年から終戦の翌年までの激動の時代、小豆島を舞台に新任の女先生と12人の子供たちの成長を描いた傑作日本映画。

BS松竹東急の終戦記念日映画でした。初めて見ました。参りました。こりゃ日本人として見とかないとまずいですね。なんかもうほんと「戦争って……」っていうね。

前半戦、高峰秀子と低学年児の子供たちの関係が最高に愛らしいのですが、とにかく素晴らしいのは、唱歌っていうんですかね、音楽がたまらない。もうほとんど日本版『サウンド・オブ・ミュージック』っていうか、いや、越えてますね。とくに『仰げば尊し』が涙を誘う。この曲をテーマにつくったんじゃ? ってくらいぴったり。

いつだったか雅楽師の東儀秀樹がヒチリキで『仰げば尊し』を奏でるの聴いて感動したんですが、ほんとこれは残さないと。問題ありありの文部科学省さん「今の子供たちには意味がわからないから」と言って卒業式で歌わせないんだそうですね。もうその意味がわからん。この映画も伝わらなくなるんでしょうかね。寂しい。
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