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恐怖の足跡のcocacorgiのレビュー・感想・評価

恐怖の足跡(1962年製作の映画)
3.0
臨死体験からの生還。何かを連れて帰ってくるには十分すぎる経験。
何かが誰かが止めどなくくっきりとハッキリと映り込む。そこに怖さはない。ただそこにいてこっちを見ている。それだけじゃまったく怖くない。
怖くないんだけど、シーンとシーンの繋ぎでそうゆう繋ぎ方もあるんだなと感嘆してしまったり、このカット良いなって構図にときめいてしまったり、テクニックの面で見惚れる要素が多々あって、それだけで見てられる。
向こう側のことに恐怖していたはずが、いつの間にか自分がその向こう側にいたり、登場人物たちの情緒が安定してなかったり、の不安感は確かにあった。
どこかに私を連れ戻そうとしている、ってセリフが象徴するように、全てが主人公をあるべきところへ戻そうとする意志を感じる。
この世界が、世界の総意として自分をどうにかしてしまおうとゆう働きをしたならばそれは確かに恐怖以外の何ものでもない。
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