ブタブタ

みゆきのブタブタのレビュー・感想・評価

みゆき(1983年製作の映画)
2.0
未DVD化作品。
当時、地元の映画館(名画座)でやってて見に行った記憶を元にレビュー。
何と井筒和幸監督作品。
井筒監督は監督のオファーを受けて初めて原作を読み「内容の無さに愕然とした」らしくこんな物を撮らねばならない「苦行」に鬱になり抗うつ薬を投与されながら何とか撮りあげたと言う或る意味壮絶な作品。
あだち充作品の中でも『みゆき』はヒット作のわりに不遇の作品のイメージがある。
アニメ化映画化されるもどっちも中途半端な出来。
あだち充先生はキャラの描き分けが出来ないと自ら語っていて『タッチ』の達也『みゆき』の真人、そして最新作『MIX』の投馬の三人は言わばスターシステムによる同一のキャラクターとの事。
他の二つと違い主人公・真人は野球をしない。
ラブコメ主体の作品ですが、真人を演じたのは何とこれまた若き日の永瀬正敏。
永瀬正敏の真人はマンガのイメージに近い印象との記憶が。
ただ肝心の二人のみゆきが特に鹿島みゆきの三田寛子が似てる似てない以前に、あだち充マンガお約束のビキニや美少女キャラがやたら脱ぐ、お色気シーン等の演出が流石に事務所的にNGなのは言うまでもないので脱ぎっぷりが悪い。
原作でも重要な「黒ビキニ」エピソードに関して。
確かみゆき(三田寛子の方)の黒ビキニを真人が盗んだ下着泥棒と誤解されひっぱたかれるシーンはあったのに肝心のみゆきの黒ビキニ姿がない。
真人がみゆきのパンチーを持って「ムフ❤」
もないし。
永瀬正敏がもしアレやってたらフィルモグラフィー最大の黒歴史だったと思う。
妹の方の正ヒロインみゆき役の宇佐美ゆかりはこれがデビュー作で次の『Vマドンナ大戦争』を最後に引退したというのは何だか寂しいかぎり。
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