エイプリル

バトルフィールド・アースのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

バトルフィールド・アース(2000年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

ポストアポカリプス系の作品で、はじめに崩壊した地球文明の中を逃げ回るシーンは結構テンション上がりました。意図しているのかいないのか、スターウォーズに似ている雰囲気やレトロなSF感もまあ今の時代なら逆に新鮮かも…という気持ちでした。

ストーリーの大筋もまああれこれ言われるほど悪くはなかったです。もっとやばい映画は死ぬほどあります。ただこの映画、細かい部分でかなりツッコミポイントが多く、世界設定のシリアスさに反してギャグっぽいシーンが多すぎます。
まずバトルシーンで絶対にスローモーションのシーンを多用するので「そろそろくるぞ、くるぞ…来た!」みたいになってしまう。迫力を出すためにスローにするのはいいんですが、限度があるだろ。
次にサイクロ人の地球人への対処法が基本舐めプなので、いっつも油断しては裏をかかれてピンチになる。船に乗せた地球人に一回してやられそうになった後も、別に手錠をかけることもなく普通に船内を自由に歩かせたりするの、舐めプどころの騒ぎじゃない。確かにサイクロ人は地球人に知性がないと考えているので、イタズラした猫ちゃんに一回注意したからもう大丈夫だろ…みたいに思っているのかもしれませんが、何回殺されそうになってもサイクロ人はこの舐めプをやめません。室内飼いしてるライオンに噛み殺されそうになったのに、普通に注意だけしてまた首輪もかけず室内飼いしているようなもんです。
しかもこの二人のサイクロ人が欲をかいて、基本の報告連絡相談が成立していなかったせいでサイクロ人は絶滅します。よく言えば寓話的でもあるんですが、まず普通に笑いました。

核が無限に延焼して惑星を爆発させるシーンは爽快で良かったんですが、ああいうふうに惑星ごと破裂はしないよな…みたいにも思ってしまいました。
個人的に好きなのは主人公がサイクロ人の指導を仰ぎながら飛行機に乗るところです。落下したら即死のこの飛行機の飛行試験、なんとサイクロ人が隣に乗って指導してくれます。教習所の教官か。

思いっきり続きがありそうな終わり方なので本当は続く予定だったんだろうな…とは思いますが、結構各所であれこれ書かれているのを見て希望は薄そうです。ただ最低映画賞を取るほど最低か?と言われると、まあそこまで言われるほどでもないな…という感じでした。
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