ゆうか

ロバと王女のゆうかのレビュー・感想・評価

ロバと王女(1970年製作の映画)
4.0
実の父である国王に求婚された王女は、妖精の進めに従って、父王に難題を出すが、次々に叶えられてしまう。悩んだ王女は不思議なロバの皮を身に纏って国を抜け出すことにする。身分を偽って掃除女として働いていた王女の前に隣国の王子が現れて・・・。


「シェルブールの雨傘」の黄金コンビ、ジャック・ドゥミ監督&主演カトリーヌ・ドヌーヴが、シャルル・ペローのお伽噺を幻想的に映画化した豪華絢爛な愛のファンタジー!

色彩鮮やかな絵本のような映像美。
従者の顔まで赤やら青やら塗ったくって、芸術なのかギャグなのか。一番気になったのは青の国王の王座。つぶらな瞳のライオン?のぬいぐるみ(←剥製には見えないぃ)。
文句なしなのは、空の色のドレスやら、月の色のドレス、太陽の色のドレスを纏った可憐なドヌーヴ。ロバの皮被ってても可愛いです。

文句なしのハッピーエンドだけれど、「あらら?」と首を捻るところもしばしば。
・妖精さんの真意
・王子様の駄々っ子具合
・主役カップルの恋の落ち方。恋人に求めるものが、ある意味不変で究極ね・・・。

音楽も素敵。王女が「バターを塗りましょ♪」と歌って恋のケーキを作る場面にウットリ。
御伽噺をこれだけ綺麗に映像化できるなんて感動です。
ゆうか

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