午後

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事の午後のレビュー・感想・評価

3.5
世界の痛みと、個人の痛み。
ストーリーが進むにつれて明かされていく、ヒロインの個人的な痛ましい記憶が、日本が受けた原爆という歴史的な痛みないしは戦争という世界的な痛みと少しずつ重なり合っていき、ほんの少しだけ響きあう。彼女はヒロシマを見たと言う。男はいや、君は見ていないと言う。人の記憶が持つ不思議さを感じる映画。

戦争のたびに砂鉄をしたたらす暗き乳房のために祷るも/塚本邦雄
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