みおこし

グレートレースのみおこしのレビュー・感想・評価

グレートレース(1965年製作の映画)
3.3
洗練されたオシャレでアメリカンな映画を撮らせたら右に出るものはない名匠ブレイク・エドワーズ監督、50年代以降の映画音楽界の巨匠ヘンリー・マンシーニ、そして大好きなジャック・レモンとトニー・カーティスのコンビが揃ったら...という、一部のファンには生唾ものの夢のようなコラボ作品。

1908年、向こう見ずな冒険家グレート・レスリーは、数多くの興行で人気を集めていた。その活躍が気に食わないフェイト教授とその助手のマックスは、あの手この手で邪魔をしようとする。ある日、両者はニューヨークからパリにかけての大規模なカーレースにエントリーすることに...。

大掛かりだけど少しずつ映画産業に陰りが見え始めていた1960年代後半、アメリカンニューシネマの台頭直前の、いかにもお気楽で豪華絢爛なハリウッド映画という雰囲気の作品でした!
...でもそれにしても長すぎる!167分って!(笑)
ミュージカル映画だと勝手に勘違いしてたんですが、ひたすら続くドタバタコメディに途中から疲れて来てしまいました...。レモン様も今回はメイクしっぱなし、奇声あげっぱなしでファンとしては観ていて複雑な気分になっちゃう(笑)。
トニー・カーティスとの『お熱いのがお好き』コンビ復活にすごくテンション上がったのに、肝心のトニーが今回信じられないくらいカッコ良くなくてびっくり!(笑)お腹もちょっとブヨブヨだし、キザな役が逆に気持ち悪く見えてしまって...(笑)。
2人ともどうしてしまったんでしょう...!

でも本作のナタリー・ウッドは終始可愛らしくて、とっても美人でした♡ 衣装も次から次へとカラフルなものが出てきてすごく可愛い!
ピーター・フォークもコロンボの時と打って変わってスキだらけのおとぼけ演技で最高でした(笑)。

爆薬の使用量から視覚効果まで、規格外の迫力で、冒頭のひたすら続くフェイトとマックスのドタバタシーンがあまりにアニメっぽくて爆笑しました(笑)。
長すぎて途中少し退屈してしまいましたが、オープニング始め、マンシーニの曲はどれも素晴らしいし、色鮮やかなシーンばかりで楽しめました!
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