シカク

いとこ同志のシカクのレビュー・感想・評価

いとこ同志(1959年製作の映画)
3.8
題名の通りの従兄弟同士。 
本屋のおじちゃんとのやりとりが、シャルルの一息つける緩衝地帯みたいになっていて地味に好きだった。同じ好きな作家の本を盗んでいいぞさあってこのシーンほんとツボ。同士を見つけて嬉しかったんだろうな。
ポールは遊び呆けていて青春時代を謳歌していて、一方シャルルは純朴で真面目な好青年。この対極な二人を掻き回す(シャルルを)フロランスの介入で対比がより目立つ構図でシャルルがただただ報われないが、ラストのポールのなんとも言えない表情が語るのは彼らのような時代や他者との交わりに対するものがこの映画の核心として凝縮されていた。
割と好きなタイプのフランス映画。
シカク

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