このレビューはネタバレを含みます
3Dで、あの、日本で1番怖いと言われているお化け屋敷を舞台に、ただ怖さだけでなく美しさまでも感じてしまう、不思議なホラー映画だった。
幼い頃、戦慄迷宮で置いてけぼりになってしまい亡くなった悲しみに溢れた少女の亡霊と、その友人達の物語だった。
突如現れた、植物人間となったはずの少女を病院へ運び、辿り着いた先がまさかの、彼女が戻らぬ人となった戦慄迷宮のお化け屋敷だった。
そして、逸れてしまった彼女を探していく中で、その地がみんなの死に場所となってしまう。
本来であれば、自分を置いてけぼりにした友人達を、恨み、死へと追いやる1人の亡霊となった少女の話かと思った。
だけど、実際の犯人は、1番怖がっていた主人公の男で、気が狂って自分が殺したことにも気づかない、厄介なオチで、予想外だった。
1番怖いと感じたのは、幽霊ではなく、気が狂ってしまった人間だと感じた。
だけど、最後のシーンで、
眠ったままで歩けないはずの少女の裸足が薄汚れていたのは、ある意味、”彼女がやった”というのを匂わせていた。
もしかしたら、彼を、彼女は恨み、操ったとも取れる。