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白蛇伝のkmfのレビュー・感想・評価

白蛇伝(1958年製作の映画)
4.5
日本最初期のアニメーション。
いつか観たいと思っていたところ、Amazon primeに感謝。

心優しい青年に恋した白蛇が妖術で美しい女の子に化け、たちまちふたりは恋に落ちるのだけど、妖術による世の乱れを案じた和尚のいらん世話でふたりは離れ離れ、果ては青年は崖から落ちて命を落とす。そこで白蛇の女の子は妖術の大魔王みたいな火がめらめら燃えてる館へ行って、自分の妖術と引き換えに彼に命を、そして自分を一度限りの生命で構わないから人間にしてくれと懇願する。見事願いが叶い人間になった白蛇は生命の花を青年に届け、息を吹き返した彼と新しい世界への船出を果たす。という物語。

森繁久弥と宮城まり子がふたりだけで全キャラクターの声を担当しているというのに驚くけれども、もとより愛嬌のあるキャラクター達やこの中国の説話のもつ物語の美しさはすごいパワーだと思う。

ふたりの若者が恋に落ちて心が結ばれるシーンの描写が夢のようにきれいで、淡いトーンの日本画が動き出したようなそんな世界。

ああ観れてよかった!
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