kmfさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

インモラルという言葉も虚しい。。

無垢な少女が力を手に入れ自由になる程に、周りの男たちは傷つき翻弄され捨てられ…ってこの図式は実は現実世界の女の子が成長していく様子そのものって気がしてくる。

ベラ
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エビータ(1996年製作の映画)

-

知識欲から観始めたものの、20分ほどで離脱…

この女優さんのことも南米の歴史にも疎いけれども、アルゼンチンの人々はこれ観て怒らなかったのかなと思った。

マドンナとアントニオバンデラスの歌声は奇跡的
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

3.8

子供の頃の記憶ながら、良い意味でトラウマのように頭の中に刷り込まれてるメリーポピンズ。

そして最近リターンズの存在を知り鑑賞。ジュリーアンドリュースの圧倒的な歌声と存在感を期待してみていたら、この冷
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ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)

3.4

子供を失う経験をした上で、何がどうなったらハッピーなのだろうか。

母校のバスケチームを強化して結果を出し自らが評価される事すら虚しいだろう。

観ていて辛い映画だった。
選手への愛情は、息子への愛情
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.7

まったく知らなかった現実を知って重苦しく、気の毒な気持ち。

なんかきれいにまとまり過ぎちゃってて逆にインパクトを感じないのは、アジアの既視感のせいか。

主演の俳優さんかっこよかった…

ザ・エージェント(1996年製作の映画)

3.9

ものすごい勘違いされてる映画に出会ったかも。
好き嫌いの分かれるトム・クルーズとレネ・ゼルウィガーの2人が主演で、やり手のスポーツエージェントの話とか全く期待していなかっただけに、物語の前提を見せる為
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.1

『驚きを共有し、犠牲を払い、それでも2人は一緒にいる』

僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.8

父親不在でも、父性の存在でなんとかなる。

なんともはや、タイ・シェリダンの美しさよ。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.1

雰囲気は、いい映画。
妻に向き合えないまま先立たれてしまった男が、物語のエンディングでようやく妻の死には向き合えるようになるが、それでもまだマイナススタートだよね。っていう。
所々に現れる筋と関係のな
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.1

誰も見ていない所で木から落ちた僕は
本当に落ちたのだろうか。

突然歌い出して、びっくりした。

ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

-

耳障りのいい台詞と綺麗なだけの画と主演3人の顔面だけで魅せる3時間。
300回くらいため息ついて、酸欠になるかと思った

キャラクターのバックボーンと人間味が全然見えてこなくて、それでいてこの長さ!観
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エール!(2014年製作の映画)

4.2

独特なあと腐れの無さと明るさに、何度も救われる映画。

学校のステージで皆に向けて歌うシーンと、その夜パパの為だけに歌うシーン。どちらも泣けた。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.1

もっとおどろおどろしい、背筋も凍る様な美しい映像に出来たはずなのに勿体ないなぁと思いながら観てたけど、この大衆化が社会のなかでの役割なのだと爽快感をもって観了した。

くたばれ、デートレイプ。
娘には
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

4.2

高校生のメロドラマと思っていたら、心をぐさぐさ刺される内容だった。

若さゆえに、自分に降りかかった業の重さに耐えかねてるふたりがじたばたしてる様は、哀れにも清々しい。

憎むべき暴力という対象が、人
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

びっくり仰天の結末。
そこへ向かうナイトシッターとのやりとりは、自分の疲労苦労睡眠不足と夢や焦りやその他色々がまるごと共感されて労われたようで心が満たされる体験だった。
なかなか寝ない赤子を抱いて真っ
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星になった少年 Shining Boy & Little Randy(2005年製作の映画)

2.9

一個良かったのは、息子が学校でいじめられてると聞いた母親が「あ、そう。まぁ気にしない事だね」と言うんだけど、子供の色々をいちいち事件化しない姿勢っていいなと思った。

そういう視点で見るならばギリギリ
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.9

シビレちゃった。

病気がゆえに家族から無条件に保護される代わりに、ボランティアの手を借りて生きる事を選択する筋ジストロフィーの主人公。
なんだか意外にも、観ていて清々しかった。

1秒たりとも人の助
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

グウィネス・パルトロウの贅沢使い。
じゃなくて、現実と区別がつかない惨状に終始肝が冷え冷え。
こういった類の映画は、見終わった後に「あぁ、映画でよかった…」って平凡な現実を噛みしめるのに具合がいいのだ
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.9

誰もが、一人では戦えない。
そういう意味で、ダニエル爺さんも女も子供も幸せなんだと思う。

イギリスの貧しい部分がたくさん映し出されるので、なんとも暗い気持ちになりながらも、皆が足りない物を互いに埋め
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ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.7

原作は the sense of an ending.
読みたい。
この物語にみる嫌悪感って、誰しも抱く過去への惜別とか後悔ゆえかと思う。
見終わった後に、現実の幸せを噛みしめられる、ある意味いい映画
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.7

1.レストランで女装のロランスに絡んできたウェイトレスのおばちゃんに、フレッドが怒りをぶちまけるシーン。
罵詈雑言を吐きながらも、その実、内容は全てロランスへの愛の言葉。呼吸を忘れるほど美しいシーンだ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

観てる間中苦痛で何度も停止ボタンを押しかけたけど、これって自分の若気の至りをまざまざと見せられてるようで不快だっただけで、つまりは大いに共感したのでした。

ラストシーンの、
初めて車を運転した時に自
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.9

BEFORE三部作が大好きなので、随所に見られるリンクレイター監督独特のエッセンスにやられっぱなし。
いい予習になった。

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

2.8

一度失った栄光と名声を、愛する女性の支えによって再び手にするかに見えて、生涯ドラッグを手放すことはなかったチェット・ベイカーのお話し。

芸術のために身を削る選択をする男を、自分のように普通に生きたい
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

3.9

ドラムのシーンね、すてき。
画面の奥で踊るビアジオが、ビアジオじゃなくて俳優さんのポテンシャル丸出しでうける。

音楽が最高。何度もshazamした。

スノーデン(2016年製作の映画)

3.9

お家に居る時は、スマホを電子レンジの中にいれておこうと思った。
でも、間違ってチンしちゃいそうよね。

真夏の夜の夢(1999年製作の映画)

3.7

真夏の夜の夢ってユーミンが元ネタだと思ってた私ってほんと無知。

現実世界のいざこざに、妖精たちがお節介するんだけど、全体を通して流れているなんとも夢ような空気感と、メモ取りながら観たくなるようなハー
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ソウルガールズ(2012年製作の映画)

3.8

アボリジニの差別の歴史とか、アメリカ以外の土地でのアメリカ音楽の扱われ方とか、知らない事がたくさん。
エンターテイメントとしても見応えたっぷり。

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.9

完璧な両親に愛されて育ったような人には理解できない内容だと思う。
対して、現在進行形で親を恨んでいるような人にも向かない映画。
親を許したい近づきたいって思うならば、そのヒントを拾う事ができる。

洗骨(2018年製作の映画)

4.1

死者と向き合うさまに、恐怖ではなく愛と親しみを感じられた。
死があるからこそ生が引き立つというメッセージも、素直に受け取れる。

洗骨という風習自体知らなかったけど、家族を愛する方法としてこんなやり方
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.7

子供が自分の道を見つけて旅立っていく時、
「わたしはあなたにまだ何もしてあげられてない」
ってきっと思うんだろうな。

宮崎あおいの声で聞く母の言葉、優しくて強くて、すてきだった。