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銀嶺の果てのIMAOのレビュー・感想・評価

銀嶺の果て(1947年製作の映画)
4.0
谷口千吉監督デビュー作。
銀行強盗の三人組が北アルプスへ逃げる。三人の内一人は雪崩に巻き込まれるが、残りの二人は警察の追手から逃れ、ある山小屋へとたどり着く。大雪で閉ざされたその山小屋には、老人とその孫の少女、そして一人のアルピニストがいたが…
谷口自身がアルピニストだったこともあり、この当時としてはかなり本格的なロケでの山岳シーンになっているし、何よりも山への愛情に満ちている。黒澤明が脚本を担当。黒澤が監督するよりもスマートに演出されている感じも良い。ただ、黒澤は女性の描き方があまり面白くないのは、この作品にも現れていると思う。山小屋の少女に純情性を持たせすぎている感じもするが、まあそこは好みもあるだろう。
三船敏郎のデビュー作でもあり、音楽は伊福部昭が担当している。
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