Toshiko

最後の恋のはじめ方のToshikoのレビュー・感想・評価

最後の恋のはじめ方(2005年製作の映画)
3.8
原題" Hitch". アンディ・テナント監督、2005年、アメリカ。
夕方にまた不意に始まってしまった良い作品。自分からは選んで見なかったかな。でも、導入から上手くて結局最後まで見てしまった。ウィル・スミスは好きな俳優。彼のジーニー的魅力がよく出ていた作品だと思う。

アレックス・ヒッチはデート・ドクターという仕事をしている。男性が、好きな女性とデートにこぎつけ、相手にも好きになってもらえるよう、様々なアドバイスをする仕事。表立って宣伝して商売しているわけではなく、体の関係だけを目的とする男性の依頼は断る硬派な面も。でも、アレックスには、もともとは学生時代に夢中だった彼女に浮気され、酷く傷ついた過去があった。その失敗をバネにして恋愛の達人のようにになった現在も、実は自分の恋愛にはあまり活かせていない。そんな中で、大富豪の顧客女性に恋した会計士アルバートが依頼をしてくる。過去の自分のような彼に対して、親身にアドバイスを続けるアレックス自身も、ゴシップ記者のサラに出会い、アプローチを始める。
ロマンティック・コメディというジャンルの映画なので、楽しく見ていられる。話の運びがスムーズでついていけないところがない。依頼人のアルバートがいじらしくて可愛い。ダンスもキュート。アレックスが見せない方がいいと言っていたところをことごとく相手に見せてしまっている。本当の自分を見せないと、うまくいかないものなんですよね、という、新しくもない結論。だけど、全体的にちょうどいい(何が?)感じの作品に仕上がってて好き。
2005年の作品だけど、どことなくバブル期っぽさが漂う。携帯電話の登場回数も少なくて、待ち合わせの常識も今とはちょっと違っている。そういう部分も含めて、懐かしさが漂う作品だった。
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