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レイダース/失われたアーク《聖櫃》のharunomaのレビュー・感想・評価

2.4
失われた聖櫃(アーク)の盗掘者たち。
もはやペンタゴンペーパーズ、レディ・プレーヤー1以後、観ていないわけだが、アークということでPrimeにて。
ぎりぎりこの第一作はましだが、アクションシーンのジョン・ウィリアムズのオケがまじでうざい。全然関係ないダサさしか今見ると感じない。
黒いというか光のスピではない、この娯楽映画は、まだナチと、おてんばなカレン・アレン、カウボーイビバップ(アリサ)がいるから見ていられるが、それも根本的には活躍しない。まだアークを持たない当時のハリソン・フォードは画面を形成しない。ラスト、ゴースト・オブ・マーズじゃん。
第三の黄金期たる2001-2005までが同時代的にスピと言えた(それもトニー・スコットとマイケル・マンがいたから可能だったのだ)が、それ以降クリスタル・スカルの駄作ぶりを筆頭に、タイタンも「戦火の馬」も圧倒的ながら、どこか惰性で付き合っていたと言える。
厳密にスピを目指すと呼べたのは2007年までだ。
スピルバーグは、本作を作るにあたって、ロッセリーニの『戦火のかなた』を見直すべきであったのかも知れない。本当に時代設定は
『浪華悲歌』(1936年)
『祇園の姉妹』(1936年)の年なのだろうか。
いま顔のない巨匠は、インティファーダを支持すべきだ。
孤児の歴史学として。
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